MEMBER 03
第二営業部/2018年入社
内田 侑己YUKI UCHIDA
国内営業では最若手のひとり。機械系の知識がないことが不安だったと言うが、それゆえに知識の吸収が早く、これからの成長を嘱望されている。トラブルを超えて築いた
お客様からの信頼

01
当初は不安があった
「技術営業」の道。
大学卒業まで、ずっと文系の道を歩んできた。だから浜松貿易に「技術営業」として入社が決まった時、不安がなかったといえばウソになる。「必要な知識は、入社してから学べるから」。人事担当者や先輩社員のそんな言葉も、どこか社交辞令のように感じていた。しかし、先輩の同行営業を続けて1年。機械の名前や技術用語もだんだん身に付いてきて、最初は理解できなかったお客様と先輩の会話も頭に入ってくるようになってきた。

02
初めての“直案件”は
既存ラインの改修。
そんなある日、まだ副担当という立場ではあったが、初めてお客様から直接ご依頼をいただいた。それは自動車用部品を量産している部品メーカーのお客様で、これまでは加工機を何台も組み合わせて複雑な加工を行っていたが、高性能なNC旋盤を導入することで効率化を図りたいというものだった。製品の加工そのものは、最新のNC旋盤を使えばそれほど難しいものではなかった。しかし加工した製品(ワーク)を自動的に次工程に送るため、お客様がすでに所有しているベルトコンベアやロボットを使いたいと言う。加えてそのワークには表と裏が厳格に区別されており、万一間違えて送り出すと次工程の加工機に故障を生じかねないという注意点があった。NC旋盤を据え付けるだけでなく、前後の工程とどうスムーズに接続するかが、浜松貿易の腕の見せどころだった。
03
無事に機械を搬入するも、
現場でトラブルが発生。
この案件では、頭を悩ませる問題が2つあった。1つはお客様の求める高速な搬出と高精度の両立。2つ目は、それを既存のコンベアやロボットで実現しなければならないということだ。そのため、ワークの搬出に当たっては表裏を判別するセンサーを取り付け、またNC旋盤のメーカーのエンジニアと一緒に何度も現場を訪れ、既存のラインとの適合を確認した後に、お客様に引き渡したのだった。ところが、本格的に生産を開始したところ、この表裏判別センサーが期待通りの精度を出していないことがわかった。再びメーカーのエンジニアと足を運び、調整に調整を重ねるも、やはり予定のペースで生産を始めるとエラーが出てしまう。原因はセンサーと搬出機の取り付け方にあるというところまではわかったが、現場で調整しても数日後にはまた再発してしまう。そこで意を決して、一旦納入したNC旋盤、そしてお客様のコンベアとロボットを浜松貿易に運び出し、徹底的にテストさせてもらえるようお客様に願い出た。
04
自分の成長を仕事で示す。
それがお客様への恩返し。
もともと搬出装置やセンサーの取り付けは関連会社の浜貿マシナリーで行ったが、その時はNC旋盤単体だった。お客様の現場で問題が起きるなら、お客様の現場と同じ環境をつくってテストするしかないと考えたからだ。この異例の申し出に、お客様は戸惑いつつもGoサインを出してくれ、そして浜貿マシナリーの方々も快く協力してくれた。トラブルは、ついに解決した。この一件ではお客様に大変なご迷惑をかけてしまったが、最終的には感謝の言葉をいただくことができ、「技術営業」として初めて何かを成し遂げることができた、という満足感があった。それ以降、副担当である自分に直接お電話をいただくことも多くなり、かつては外国語のように聞いていた技術的な会話を普通に交わせるようにもなってきた。浜松貿易の営業としてもっともっと成長し、次に設備の提案をいただいた際には恩返しになるような提案をしたい──。それが今、仕事に向かう一番のモチベーションにつながっている。
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